データ復旧をしなければならない、そんな事態を防ぐために、普段から注意できることはいくつかあります。些細なことなのですが、ややもするとうっかり、ということが重なり、ついにはWindowsの不具合を招き、ファイルが開かない、ということが起こります。
そこで、普段の作業で注意することを、いくつか列挙していきたいと思います。
今回は、まず、ファイル名やフォルダ名は、できるだけ短くしてください。ということです。
例えば「見積書」というファルダあり、そこをクリックすると得意先名のフォルダがある。例として弊社名を使いますが、「トランスポートナカガワパソコン事業部」とします。そのフォルダをクリックすると、年度毎のフォルダがあり、更に要件毎の請求書があるとします。これも例として「令和元年」「データ復旧」とします。
このファイルまでにいくつくまでの道筋は、以下になります。
見積書/トランスポートナカガワパソコン事業部/令和元年/データ復旧.xlsx
/(スラッシュ)は、Windowsでは標準的にフォルダの階層を指示するときに使う記号で、これはずっと以前から使われているルールですから変わりません。
そして、実は、「見積書」というフォルダまでの道筋があります。デフォルト(標準)で考えると、ドキュメントというフォルダの中に作成することになりますので、「見積書」までは、以下の道筋になります。
C:/ユーザー/パソコンのユーザー名/ドキュメント/見積書
上の道筋と下の道筋をプラスすると以下になります。
C:/ユーザー/パソコンのユーザー名/ドキュメント/見積書/トランスポートナカガワパソコン事業部/令和元年/データ復旧.xlsx
これが、トータルの道筋で、Windowsが、管理している道筋なのです。文字数にして59文字になります。(/も一文字、日本語を一文字とした場合)
この道筋が、長ければ長いほど、Windowsは管理がややこしくなり、不具合を発生しやすくなります。また、間に多く挟まっている日本語。実はこれも問題なのですが、その問題は次にします。とにかく、道筋が長ければ長いほど、問題の発生頻度は高くなり、問題が起きた際の復旧頻度は下がります。
この点に十分注意していただいて、できるだけフォルダ名やファイル名は短く簡略にしていただいたほうがいいです。