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パソコンが故障する原因。多くは熱です②電源

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パソコンの物理的故障原因

パソコンは、必ず故障するもの、そう何度となくここでも申し上げてきました。では、故障を起こす原因は何でしょうか?

故障という言葉にも色々な解釈ができるんですが、素直に思い通りに動作しない状態を全て故障、そう考えると、故障は大きく分けて論理的な故障と物理的な故障に分けられます。

物理的故障

前回は、HDDの故障に関してお話しました、次は故障個所第2位ではないか?と考える電源回路に関してです。

先に順位をお伝えしておきますと、3位は「光学ドライブ(DVDなど)」、次に「メモリ」、「マザーボード」、「CPU」という順番だと、私は個人的に考えています。あくまで私の経験値からです。実際は異なっているのかもしれません。また、ノートパソコンの場合は、光学ドライブの次に入ってくるのが、「液晶パネル」の故障です。

電源回路の故障って、ACアダプタのことですか?

一般に、ノートパソコンや一体型デスクトップパソコンには、ACアダプタが使われますが、これは、ここでいう電源回路ではありません。下の写真を見てもらえますか?

デスクトップパソコン内部    電源回路

左の写真は、デスクトップパソコンの内部です。ドライバーが乗っかている部分があります。あそこが電源回路です。右側の写真は、その部分だけを取り出した写真ですが、手前側に電源コードの挿し口があります。

この電源回路が、自身で発する高熱のため、数年で故障するのです。このパーツは、電源ケーブルを通じて入ってきた電気を、パソコン内部で使用するために最適な電圧に変換する役割を持ちます。その際に非常に高熱を発するのですが、冷却のために専用ファンも内蔵しています。しかし、このファンだけでは充分とは言えない、というのが現実です。

ゲーム用パソコンなどは、この電源回路は、もっと大容量のものを使いますが、発熱の大容量となり、1年で壊れてもおかしくないパーツです。

故障すれば、同型と交換すれば良いだけなのですが、この同じ形状のものを用意できるかどうか?が、ひとつのポイントです。スリムなデスクトップの場合に多いのですが、箱の中で固定するための特有のヘコミや、ネジ穴の場所など、微妙に違うものが多く、ぴったりのものが中々無い、ということもあります。しかし、同型が見つかれば、すぐに交換できます。

そしてノートパソコンの場合は、少し事情が違います。

上の写真は、ノートパソコン内部の写真です。右側の赤いケーブルがお分かりでしょうか?

この赤いケーブルの接続されている右端上部の端子、ここにACアダプタを挿すことになります。

ACアダプタには、コンセントに挿す部分と、パソコンに挿す部分との間に、黒い四角い箱状の部分があります。あの部分が、先にのデスクトップパソコンの電源回路部分の機能を持ちます。

ですから、ノートパソコン内部には、電源回路という部分はありません。しかし問題は、アダプタを挿す部分。ここが良く故障を起こします。

理由は、ACアダプタを抜き差しする際の不要な力、というのが大半です。挿す方ではなく、基本的に抜く時が問題です。

人間は、どうやらアダプタを抜こうとして、上下や、左右に自然とネジルように動かしている人が多いようです。そのため、この端子部分が、マザーボード(基盤)から外れる、あるいはねじ切れる、という状態になってしまいます。

そして、その外れるような状態になると、いわゆる接触不良が起こり、つないでいるのに充電しない、という状態が起こります。また、場合によっては、充電のための整流器という部分があるのですが、ここを壊したり、別の故障を引き起こす、ということもあります。(この場合、電源の故障というよりは、マザーボードの故障になっていきます)

いづれにしても、電源にまつわる故障は結構多く、そして必ず故障する部分のひとつです。特に1年の中で、落雷の多い季節は、更に多くなる、そう思っても間違いではありません。